今日の注目試合 ペイサーズ(IND) 対 サンダー(OKC)
試合の背景
2025年NBAファイナルは最終決戦となる第7戦を迎えます。オクラホマシティ・サンダーとインディアナ・ペイサーズがオクラホマシティで激突し、どちらも球団史上初のNBAタイトルを目指します。
サンダーは1979年のシアトル時代以来の優勝、ペイサーズはABA時代以来の頂点を目指しています。NBAファイナルでの第7戦は史上20回目で、両チームにとって歴史的な一戦となります。
ペイサーズの状況

ペイサーズは第6戦でサンダーを108-91で下し、勢いに乗って敵地での第7戦に臨みます。タイリース・ハリバートンはふくらはぎの故障を抱えながらも第6戦で14得点5アシスト2スティールと奮闘し、試合後には「出場する準備はできている」と語っています。
第6戦ではベンチメンバーも活躍し、ターンオーバーを21-11と大きく上回るなど、守備と集中力でサンダーを圧倒しました。リック・カーライル監督は「残るはこの一戦のみ」と語り、チーム全体で優勝を目指します。
サンダーの状況

サンダーはシリーズを通じてホームでの強さを発揮してきましたが、第6戦では21ターンオーバー、主力の不発で大敗を喫しました。
シェイ・ギルジャス=アレクサンダーはファイナル平均32.7得点と活躍を続けていますが、第6戦では21得点にとどまりました。ジェイレン・ウィリアムズやチェット・ホルムグレン、アレックス・カルーソらも得点や守備で重要な役割を担っています。
サンダーはこれまで連敗がなく、ホームでの第7戦で修正力と集中力を発揮できるかがカギとなります。
ペイサーズの注目選手

タイリース・ハリバートンは負傷を抱えながらもゲームメイクとリーダーシップでチームを牽引しています。
パスカル・シアカムやアンドリュー・ネンハード、ベネディクト・マサリンなども攻守で重要な役割を果たしており、ベンチ陣の得点や守備も勝敗を左右する要素となります。
サンダーの注目選手

シェイ・ギルジャス=アレクサンダーは攻守の中心であり、ファイナルでも高い得点力を発揮しています。
ジェイレン・ウィリアムズやチェット・ホルムグレン、アレックス・カルーソも得点や守備で存在感を示しており、ホームでの第7戦で最高のパフォーマンスを見せられるかが優勝のポイントとなります。
注目試合の解説 IND 91 – 103 OKC
試合結果
オクラホマシティ・サンダーは本拠地でインディアナ・ペイサーズを103-91で下し、シリーズ4勝3敗で2025年のNBAチャンピオンに輝きました。
サンダーにとっては移転後初、球団としては1979年のシアトル・スーパーソニックス時代以来46年ぶり2度目の優勝となりました。サンダーは今季レギュラーシーズンとプレーオフを合わせて84勝を挙げ、歴史的なシーズンを見事な形で締めくくりました。
サンダーの注目選手の活躍

サンダーのエース、シェイ・ギルジャス=アレクサンダーはファイナルMVPに輝く活躍で、最終戦でも29得点12アシストを記録し、攻守両面でチームをけん引しました。
ジェイレン・ウィリアムズは20得点、チェット・ホルムグレンは18得点を挙げ、サンダーの若き主力陣が大一番で存在感を発揮。サンダーは第3クォーターに34-20と圧倒し、後半で一気に主導権を握りました。
プレーオフ全体でもギルジャス=アレクサンダーは平均30得点超のハイパフォーマンスを維持し、今季のリーグMVPとファイナルMVPの2冠を達成しました。
ペイサーズの注目選手の活躍

ペイサーズはベネディクト・マサリンが24得点13リバウンドと気を吐きましたが、チームの司令塔であるタイリース・ハリバートンが第1クォーター中盤に右足アキレス腱の重傷で戦線離脱。
以降は攻撃のリズムを欠き、パスカル・シアカムやアンドリュー・ネムハードらも得点を伸ばしきれませんでした。ペイサーズは前半を1点リードで折り返しましたが、後半はサンダーの守備と速攻に苦しみ、最後は力尽きました。
序盤戦
試合序盤はペイサーズが積極的に仕掛け、ハリバートンのプレーもありリードを奪いますが、第1クォーター残り約5分でハリバートンが右足を痛めて退場。動揺しながらもペイサーズは前半を48-47とリードして終えました。一方のサンダーはターンオーバーを誘発しつつ、徐々にリズムをつかみ始めていました。
終盤戦

後半に入るとサンダーが一気に攻勢を強め、第3クォーターだけで34-20とペイサーズを圧倒。ギルジャス=アレクサンダーの得点力とアシスト、ウィリアムズやホルムグレンの連続得点で最大20点以上のリードを築きました。
ペイサーズはマサリンを中心に反撃を試みるも、要所でのターンオーバーやシュートミスが響き、最後まで流れを取り戻せませんでした。
まとめと次戦

サンダーは今季最高勝率を誇るチームとして、プレッシャーのかかる第7戦でも若さと勢い、そしてギルジャス=アレクサンダーのリーダーシップで頂点に立ちました。
ペイサーズはハリバートンの負傷離脱という不運に見舞われつつも、最後まで諦めずに戦い抜き、球団史上初の優勝にはあと一歩届きませんでした。サンダーはこれでNBA史上最年少クラスの若いチームとして、オクラホマシティに初のチャンピオンバナーをもたらしました。