今日の注目試合 サンダー(OKC) 対 ペイサーズ(IND)
試合の背景
NBAファイナルは第6戦を迎え、オクラホマシティ・サンダーがシリーズ3勝2敗で王手をかけ、初優勝にあと1勝と迫っています。第6戦はインディアナポリスで行われ、サンダーは「ゼロゼロの気持ちで臨む」と語るなど、これまで積み上げてきた準備と心理的な習慣を重視し、平常心で歴史的瞬間に挑みます。一方、ペイサーズはホームでのラストゲームとなる可能性があり、地元ファンの大声援を背に、2連勝での逆転優勝を目指します。両チームとも細部へのこだわりとチームバスケットを徹底し、まさに頂点をかけた死闘が繰り広げられます。
ペイサーズの状況

ペイサーズは第3戦終了時点で2勝1敗とリードしていましたが、第4・5戦を連敗し、後がなくなりました。
最大の懸念はエースのタイリース・ハリバートンの右ふくらはぎの故障です。第5戦ではフィールドゴールがわずか1本と苦しみ、ここ2試合で合計22得点と本来のパフォーマンスを発揮できていません。
出場可否は試合直前まで不透明ですが、本人は「全力でプレーしたい」と強い意欲を見せています。ハリバートンの状態によっては、T.J.マコーネルやアンドリュー・ネンハードら控えガードの役割がさらに重要となりそうです。
パスカル・シアカムは第5戦で28得点と奮闘し、「全員で一歩前に出る必要がある」とチームの結束を強調しています。ベンチ陣も第3戦で49得点を記録するなど、総合力でサンダーに食らいつく構えです。
サンダーの状況

サンダーは第2戦終了時点で1勝2敗とビハインドでしたが、そこから3勝2敗と逆転し、初優勝に王手をかけました。
シェイ・ギルジャス=アレクサンダーはシリーズ平均32.4得点とMVPにふさわしい活躍を続けており、ここ3試合でいずれも30得点超え。ジェイレン・ウィリアムズも第5戦でキャリアハイの40得点を記録し、2人でシリーズ通算58.2得点と歴代ファイナルでも屈指のデュオとなっています。
加えて、ベンチからはアレックス・カルーソやアーロン・ウィギンズ、ケイソン・ウォレスらが要所で得点や守備で貢献。
第5戦では23ターンオーバーから32得点を奪い、ディフェンスとリバウンドで主導権を握りました。チームは「1ポゼッションずつ集中する」ことを徹底し、浮足立つことなくタイトル獲得を狙います。
ペイサーズの注目選手

タイリース・ハリバートンの出場状況とコンディションが最大の焦点です。彼が本来の動きに戻れば、ペイサーズの攻撃力は大きく向上します。
パスカル・シアカムは第5戦で28得点を挙げ、クラッチタイムでのリーダーシップも光ります。ベネディクト・マサリンやT.J.マコーネル、アンドリュー・ネンハードらベンチ陣の得点力も勝敗を左右する要素となります。
サンダーの注目選手

シェイ・ギルジャス=アレクサンダーはシリーズを通じて安定した得点力とリーダーシップを発揮し、ジェイレン・ウィリアムズも攻守両面で躍動しています。
アレックス・カルーソやアーロン・ウィギンズ、ケイソン・ウォレスらベンチメンバーも要所で大きな役割を果たしており、全員バスケットで最後の一勝を目指します。サンダーはこれまで通りディフェンスとトランジションを徹底し、歴史的快挙をつかみにいきます。
注目試合の解説 サンダー108 – 91 ペイサーズ
試合結果
インディアナ・ペイサーズはホームでオクラホマシティ・サンダーを108-91で圧倒し、NBAファイナル第6戦を制してシリーズを3勝3敗のタイに持ち込みました。これでファイナルは2016年以来となる第7戦にもつれ込み、決着は最終戦に委ねられることになりました。第7戦はオクラホマシティで行われます。
サンダーの注目選手の活躍

サンダーはシェイ・ギルジャス=アレクサンダーが21得点、ジェイレン・ウィリアムズが16得点を挙げましたが、チーム全体でリズムをつかめず、第3クォーター終了時点で30点差をつけられて主力を下げる展開となりました。
サンダーは序盤こそリードしましたが、その後はペイサーズの勢いに圧倒され、最後まで反撃の糸口を見いだせませんでした。
ペイサーズの注目選手の活躍

ペイサーズはオビ・トッピンが20得点と攻撃をけん引し、アンドリュー・ネムハードが17得点、パスカル・シアカムが16得点13リバウンドのダブルダブルを記録しました。
タイリース・ハリバートンもふくらはぎの張りを抱えながら14得点を挙げ、TJ・マコーネルはベンチから12得点9リバウンド6アシストと多彩な活躍を見せました。チーム全体がバランスよく得点し、守備でもサンダーを91点に抑えるなど、まさに総力戦での勝利となりました。
序盤戦
試合はペイサーズが最初の8本のシュートを外し、10-2とサンダーが先行する展開で始まりました。しかし、そこからペイサーズが立て直し、前半の残り24分間でサンダーを68-32と圧倒。第3クォーター序盤には最大28点差までリードを広げ、会場の雰囲気も一気にペイサーズ寄りとなりました。サンダーは後半にアレックス・カルーソを先発に起用して流れを変えようとしましたが、両チームとも第3クォーター序盤は得点が止まり、主導権を握ることはできませんでした。
終盤戦

第3クォーター終了時点でペイサーズが30点差をつけ、サンダーは主力をベンチに下げる苦しい展開となりました。
ペイサーズはその後もリードを維持し続け、最終的には31点差まで広げる場面もありました。サンダーは最後まで反撃の糸口をつかめず、試合の主導権は完全にペイサーズが握ったまま終了となりました。ペイサーズは守備でもサンダーの攻撃を封じ、危なげなく勝利を収めました。
まとめと次戦

ペイサーズはシーズン序盤の苦しみやプレーオフでの大逆転劇を経て、ついにファイナル第7戦に持ち込みました。
ホームでの勝利で勢いを取り戻し、あと1勝で悲願の初優勝に手が届きます。一方サンダーは、シリーズを通じて見せてきた粘り強さを発揮し、ホームでの最終決戦に臨みます。歴史的な第7戦で、どちらがNBAの頂点に立つのか注目が集まります。