今日の注目試合 サンダー(OKC) 対 ペイサーズ(IND)
試合の背景
NBAファイナルは第5戦を迎え、オクラホマシティ・サンダーとインディアナ・ペイサーズが2勝2敗のタイで激突します。サンダーはホームでの大一番を迎え、両チームともあと2勝で球団史上初のNBAタイトルに手が届く位置にいます。第4戦ではサンダーが終盤に12-1のランで逆転勝利し、シリーズの流れを引き戻しました。ここまで両チームとも経験豊富なベテランの存在が大きな役割を果たしており、シリーズの行方はまさに紙一重です。
ペイサーズの状況

ペイサーズは今シリーズ初めて2勝2敗のイーブンに追いつかれました。これまでのプレーオフでは第4戦終了時点で必ず3勝1敗とリードしていたため、今シリーズは未知の展開となっています。
主力のパスカル・シアカムはトロント・ラプターズ時代に優勝経験があり、今季もプレーオフで安定した得点力とリーダーシップを発揮。第4戦では20得点8リバウンド5アシスト5スティールと攻守で存在感を示しました。
タイリース・ハリバートンもシリーズ通じてゲームメイクと得点でチームを牽引していますが、前戦の終盤にリードを守れなかった反省から「1試合の失敗を引きずらず、すぐに気持ちを切り替えることが大事」と語っています。敵地での第5戦は、精神的なタフさとベテランの経験が勝敗を分けるカギとなります。
サンダーの状況

サンダーは第4戦で終盤に爆発的なランを見せ、シリーズをタイに戻しました。
シェイ・ギルジャス=アレクサンダーは第4戦で35得点、そのうち15得点を第4クォーターに記録し、チームを勝利に導きました。ジェイレン・ウィリアムズやチェット・ホルムグレンも安定した活躍を続けていますが、何よりも注目されるのはベテランのアレックス・カルーソの存在です。
カルーソは今シリーズで平均14.8得点、2.5スティール、29.5分出場と、レギュラーシーズンから大幅に役割を拡大。第4戦でもベンチから20得点5スティールの歴史的な活躍を見せ、チームの精神的支柱となっています。カルーソは「どんな状況でも勝利だけを考えてプレーしている」と語り、優勝経験者として若いチームに安定感と勝負強さをもたらしています。
ペイサーズの注目選手

パスカル・シアカムは2019年の優勝経験を持つベテランで、今シリーズでも攻守両面で安定感を発揮しています。
タイリース・ハリバートンはゲームメイクと得点力でチームの中心を担い、ここまでファイナルMVP争いの筆頭候補にも挙げられています。さらに、オビ・トッピンやベンチ陣の得点も重要で、チーム全体の総合力が問われる展開です。
サンダーの注目選手

シェイ・ギルジャス=アレクサンダーはレギュラーシーズンMVPとして攻守の中心を担い、クラッチタイムでの勝負強さが際立っています。ジェイレン・ウィリアムズやチェット・ホルムグレンも得点・リバウンド・守備で貢献。特にアレックス・カルーソはファイナル経験者として、攻守両面でチームを支えています。カルーソのベンチからのインパクトとリーダーシップが、サンダー初優勝への大きな原動力となっています。
注目試合の解説 IND 109 – 120 OKC
試合結果
オクラホマシティ・サンダーはホームでインディアナ・ペイサーズを120-109で下し、NBAファイナル第5戦を制してシリーズ3勝2敗と王手をかけました。
サンダーは第2クォーター終盤に最大18点リードを奪いましたが、ペイサーズが第4クォーターに2点差まで迫る粘りを見せるなど、最後まで緊張感のある展開となりました。
サンダーの注目選手の活躍

この試合の主役はジェイレン・ウィリアムズで、キャリアプレーオフ自己最多となる40得点を記録し、14本中24本のフィールドゴールを成功させました。
また、MVPのシェイ・ギルジャス=アレクサンダーも31得点10アシストと攻撃をけん引し、両エースが合計71得点を挙げてチームを勝利に導きました。サンダーは試合終盤にペイサーズの追い上げを振り切り、ホームで大きな1勝を手にしました。
ペイサーズの注目選手の活躍

ペイサーズはパスカル・シアカムが28得点と奮闘し、TJ・マッコネルも18得点を挙げてチームを支えました。
特にマッコネルは第3クォーターだけで13得点を記録し、ペイサーズの反撃の流れを作りました。一方で、タイリース・ハリバートンは第1クォーターに足を痛めて以降、攻撃面で本来の力を発揮できず、ほぼデコイ役に徹する形となりました。
序盤戦
試合はサンダーが序盤から積極的な攻撃を仕掛け、第2クォーター終盤には最大18点のリードを奪いました。ウィリアムズとギルジャス=アレクサンダーが着実に得点を重ね、チーム全体も高い集中力を維持していました。ペイサーズは何度も反撃のチャンスを作りつつも、サンダーの勢いを止めきれず、前半は苦しい展開が続きました。
終盤戦

第3クォーター以降、ペイサーズはマコーネルやシアカムの活躍で点差を徐々に縮め、第4クォーターにはシアカムの連続得点で95-93と2点差まで詰め寄りました。
しかし、ここからサンダーが再びリードを広げ、最後はウィリアムズとギルジャス=アレクサンダーの得点で突き放し、ペイサーズの粘りを振り切りました。ペイサーズは今プレーオフで5度目の15点差以上からの逆転勝利を狙いましたが、今回は及びませんでした。
まとめと次戦

サンダーはシリーズ3勝2敗とし、球団史上初のNBAタイトルまであと1勝と迫りました。
歴史的にも第5戦を制したチームが優勝する確率は高く、サンダーにとって大きなアドバンテージとなります。一方、ペイサーズはホームでの第6戦に全てをかけ、再び粘り強い戦いでシリーズをタイに戻せるかが注目されます。