今日の注目試合 ナゲッツ(DEN) 対 サンダー（OKC)
試合の背景
オクラホマシティ・サンダーはレギュラーシーズンで圧倒的な強さを見せ、歴代でもトップクラスの成績と平均得失点差を記録しましたが、プレーオフ2回戦のデンバー・ナゲッツとのシリーズは簡単なものではありません。シリーズは2勝2敗のタイで第5戦を迎え、サンダーはこの激しい戦いを前向きに受け入れ、成長の機会と捉えています。
サンダーの状況
サンダーはここまでのシリーズで苦戦しながらも、特に第4戦ではベンチメンバーの活躍もあり逆転勝利を収めるなど、チーム全体の底力を発揮しています。シェイ・ギルジャス＝アレクサンダーを中心に10人が毎試合10分以上出場し、選手層の厚さと柔軟な戦い方が光っています。シリーズを通じて経験値を高め、チームとして一体感を増しているのが特徴です。
ナゲッツの状況
ナゲッツはエースのニコラ・ヨキッチがここ3試合でフィールドゴール成功率33％と苦しみつつも、シリーズを互角に持ち込んでいます。ヨキッチはサンダーの厳しい守備に苦戦しながらも得点とリバウンドで存在感を示し、ジャマール・マレーやアーロン・ゴードンらも随所で活躍しています。ベンチの起用が限られているため、主力の負担が大きくなっている点が課題です。
サンダーの注目選手
サンダーの注目はシェイ・ギルジャス＝アレクサンダーで、シリーズ平均27.5得点、47.5％の高いシュート成功率を記録し、1試合あたり9本以上のフリースローも獲得しています。第4戦でも25得点6リバウンド6アシストと攻守でチームを牽引し、彼の安定したパフォーマンスが勝利の原動力となっています。
ナゲッツの注目選手
ナゲッツではニコラ・ヨキッチが依然中心であり、第4戦では27得点13リバウンドを挙げましたが、シュート効率の低下が続いています。彼に加え、ジャマール・マレーやアーロン・ゴードンも得点やリバウンドで貢献しており、特にゴードンは第3戦で終盤の同点スリーやリバウンドで存在感を見せています。
注目試合の解説 DEN 105 – 112 OKC
試合結果
オクラホマシティ・サンダーはホームでデンバー・ナゲッツを112-105で下し、ウェスタン・カンファレンス準決勝シリーズを3勝2敗とリードしました。サンダーは第4クォーターに逆転し、終盤のクラッチタイムでリードを広げて勝利を収めました。デンバーはニコラ・ヨキッチが44得点15リバウンドと圧巻のパフォーマンスを見せましたが、チーム全体では終盤の失速が響きました。
サンダーの注目選手の活躍
シェイ・ギルジャス＝アレクサンダーは31得点、7アシスト、6リバウンドとオールラウンドな活躍で、特に第4クォーターに落ち着いたプレーでチームをけん引しました。ルー・ドートは第4クォーターに2分間で3本の3ポイントを沈めて流れを引き寄せ、ジェイレン・ウィリアムズも残り1分18秒で勝ち越しの3ポイントを決めました。サンダーは6人が2桁得点を記録するなどバランスの取れたオフェンスを展開しました。
ナゲッツの注目選手の活躍
ニコラ・ヨキッチは44得点15リバウンド5アシストと孤軍奮闘しました。ジャマール・マレーは28得点を挙げましたが、フィールドゴールはやや低調でした。ナゲッツは他に2桁得点を記録した選手が現れず、終盤のオフェンスが停滞しました。
序盤戦
サンダーは12-2のランで試合をスタートし、第2戦の大勝を思わせる入りを見せました。しかし、ナゲッツは第2クォーターに11点リードを奪うなど盛り返し、前半終了時には56-54と僅差でリード。ヨキッチは前半だけで19得点9リバウンドと好調でした。
終盤戦
第3クォーターはマレーとヨキッチの得点でナゲッツが86-78とリードして最終クォーターへ。第4クォーター中盤、ドートの3連続3ポイントでサンダーが一気に勢いを取り戻し、残り1分18秒にウィリアムズの3ポイントでリードを奪取。ヨキッチのディープ3で一時同点に追いつかれるも、ギルジャス＝アレクサンダーが残り48秒で3ポイントを沈めて勝負を決定づけました。
まとめと次戦
サンダーはシリーズ突破に王手をかけ、次戦デンバーでの第6戦で決着を狙います。ナゲッツはヨキッチの奮闘が光りましたが、終盤のオフェンスとサポート不足が課題となりました。サンダーはバランスの取れた得点力とクラッチタイムの集中力で大きな1勝を手にしました。
